空き家のシロアリ被害|放置するとどうなる?リスクと対策費用を解説

空き家のシロアリ被害|放置するとどうなる?リスクと対策費用を解説

「相続した実家、しばらく誰も住んでいないけど大丈夫かな…」

そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。実は、空き家は人が住んでいる家よりもシロアリ被害に遭いやすいことをご存知ですか?

国土交通省の補助事業として実施された全国5,000戸超の調査によると、築40年以上の住宅では50%以上にシロアリ被害が確認されています。空き家の場合、人の目が届かないため発見が遅れ、気づいたときには修繕費用が数百万円に膨らんでいた…というケースも珍しくありません。

この記事では、土岐市・多治見市・瑞浪市で外構・解体工事を手がける林組が、空き家のシロアリ被害について放置リスク・対策費用・早期発見のポイントを解説します。

空き家がシロアリ被害に遭いやすい理由

シロアリ被害を受けた木材。表面がボロボロに侵食され、蟻道の跡が残っている

なぜ空き家はシロアリに狙われやすいのでしょうか?主な理由は以下の4つです。

換気不足による湿気の滞留

シロアリは一般的に湿度の高い環境(60%以上ともいわれる)を好みます。 空き家では窓を開ける機会がなく、特に床下は湿気がこもりやすい状態に。これがシロアリにとって絶好の繁殖環境となります。

人の目が届かず発見が遅れる

シロアリは木材の内部から食害を進めるため、外見では気づきにくいのが特徴です。定期的に人が出入りしない空き家では、被害が深刻化するまで発見されないことがほとんどです。

雨漏り・水漏れの放置

空き家では雨漏りや配管の水漏れに気づきにくく、放置されがちです。湿った木材はシロアリの大好物。浴室や台所など水回りは特に注意が必要です。

庭木・枯れ葉・放置木材の存在

庭に放置された木材や枯れ葉はシロアリの餌になります。庭木が建物に接近していると、そこから建物へ侵入するリスクも高まります。

シロアリ被害の発生率データ

実際にどれくらいの確率でシロアリ被害が発生するのでしょうか?

築年数別の被害発生率

築年数 シロアリ被害の発生確率
築15年以上 10%超
築20〜30年 約20%
築40年以上 50%以上

場所別の被害発生率

場所 被害発生確率
床下 18.9%
小屋裏(屋根裏) 17.7%
玄関まわり 4.0%

また、シロアリ防除の保証期間(5年)が切れてから20年経過すると、被害率は45%に達するというデータもあります。

早期発見のチェックポイント

シロアリ被害は早期発見が重要です。以下のサインに注意してください。

蟻道(ぎどう)を見つけたら要注意

蟻道とは、シロアリが移動するために作る土のトンネルです。基礎のコンクリートや束石の周り、土台付近に筋状の土の道(幅5〜10mm程度)があれば、シロアリがいる証拠です。

羽アリの発生時期

4月〜5月(東北地方は6月まで)に羽アリが大量発生したら、近くにシロアリの巣がある可能性が高いです。

シロアリの種類 羽アリの発生時期 特徴
ヤマトシロアリ 4月〜5月 昼間、暖かい日に発生
イエシロアリ 6月〜7月 夕方以降、電灯に群がる

岐阜県・東濃エリアで多いのはヤマトシロアリです。

その他のサイン

  • 床を歩くときしむ・沈む感覚がある
  • 柱や土台を叩くと空洞音がする
  • 窓際に羽アリの脱げた羽が落ちている

放置した場合のリスク

管理されていない空き家の外観。外壁の塗装が剥がれ、庭は雑草で覆われている

シロアリ被害を放置すると、以下のような深刻なリスクが生じます。

建物の倒壊リスク

1995年の阪神・淡路大震災では、シロアリ被害や木材の腐朽があった建物の全壊率は93.2%に達し、被害がなかった建物の約4倍でした。シロアリ被害は建物の耐震性を大きく低下させます。

売却価格への影響

シロアリ被害がある住宅は、売却価格が10〜30%下落するといわれています(※業界推計値)。3,000万円の物件なら、300〜900万円のマイナスになる可能性があります。

修繕費用の目安

被害の程度 修繕費用の目安 主な工事内容
軽度 10〜20万円 駆除+部分補修
中度 100〜200万円 柱・土台の交換、床材張り替え
重度 200万円以上 大規模構造補修、建て替え検討

法的リスク:特定空家に指定されると…

2023年に改正された空家等対策特別措置法では、管理不全な空き家への対応が強化されました。「特定空家」に指定されると、行政からの指導・勧告を経て、最終的には行政代執行(強制撤去)となり、その費用は所有者に請求されます。

シロアリ駆除・予防の費用相場

駆除費用の目安

工法 坪単価 30坪住宅の総額目安
バリア工法 900〜3,000円/㎡ 13〜25万円
ベイト工法 3,000〜5,500円/m 20〜36万円

バリア工法は床下に薬剤を散布する方法で、即効性があり費用も抑えられます。ベイト工法は毒餌を設置して巣ごと壊滅させる方法で、薬剤使用量が少なく環境負荷が低いのが特徴です。

予防費用の目安

坪数 費用相場
20坪 6〜12万円
30坪 7〜15万円

シロアリ防除の保証期間は一般的に5年です。5年ごとの定期的な予防処理をおすすめします。

東濃エリアの空き家補助金情報

土岐市・多治見市・瑞浪市では、空き家の解体・リフォームに補助金が活用できます。※2025年度時点の情報です。最新の募集状況は各市にご確認ください。

制度名 補助金額
土岐市 空き家リフォーム補助金 工事費の1/2(上限100万円
瑞浪市 不良空家除却事業補助金 工事費の1/2(上限50万円

空き家の活用・処分をお考えの方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

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まとめ

空き家はシロアリ被害に遭いやすく、放置すればするほどリスクと費用が膨らみます。

早期発見のポイント

  • 蟻道(土のトンネル)がないか確認
  • 4〜5月の羽アリ発生に注意
  • 床のきしみ・空洞音をチェック

放置リスク

  • 建物の耐震性低下・倒壊リスク
  • 売却価格の大幅下落
  • 修繕費用100〜500万円以上

「最近、実家の様子を見ていない」「相続した空き家をどうしたらいいか分からない」という方は、まずは建物の現状確認から始めてみませんか?

林組では、東濃エリア(土岐市・多治見市・瑞浪市)の空き家について、建物診断や今後の活用についてのご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。

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