【この記事の要点】
- 令和6年に浴槽でおぼれて亡くなった方は7,776人。そのうち約95%が65歳以上です。
- 事故は11月〜4月に多く、原因のひとつが居間と脱衣所・浴室の「温度差」です。
- 今夜からできる入浴の習慣と、「暖める・窓・手すり」の住まいの工夫、土岐市で使える制度を、図と表でまとめました。
「お風呂の前の脱衣所、冬は寒くありませんか?」
暖かい居間から、ひんやりした脱衣所へ。
服を脱いで、熱いお湯にゆっくりつかる。
冬の夜によくある流れです。
実は、この「寒い→熱い」の温度の上がり下がりが、体に大きな負担をかけます。
急な温度の変化で血圧が大きく動き、体調をくずすことを「ヒートショック」と呼びます。
11月26日は「いい風呂の日」です。
本格的な冬を前に、土岐市肥田町でリフォームを手がける林組が、お風呂まわりの温度差を減らす工夫を図と表でご紹介します。
数字で見る|冬のお風呂の事故は「高齢の方」に集中
浴槽の事故で亡くなる方の、約95%が65歳以上
浴槽でおぼれて亡くなった方(令和6年)
- 65歳以上:7,363人
- 65歳未満:413人
- 合計:7,776人
※65歳未満の人数は、合計から65歳以上を引いて計算しています。
事故は、毎年11月から4月にかけて多く起きています。
寒さが厳しい時期ほど、気をつけたい事故です。
出典:消費者庁「年末年始、高齢者の事故に注意しましょう!」(人数)/消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」(時期)
高齢の方の交通事故の、約3倍
65歳以上の方が亡くなった数の比較(令和5年)
※どちらも65歳以上の方の、1年間の人数です。
令和5年に、65歳以上の方が浴槽での事故で亡くなった数は6,541人でした。
同じ年に交通事故で亡くなった65歳以上の方(2,116人)の、約3倍です。
出典:政府広報オンライン「交通事故死の約3倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」/消費者庁「コラムVol.12 高齢者の事故」
なぜ冬のお風呂は危ないのか|カギは「温度差」
寒さで血圧が上がり、お湯で一気に下がる
くつろぐ
血圧が上がる
血圧が下がる
ふらつく
寒い脱衣所で服を脱ぐと、体は熱を逃がさないように血管を縮めます。すると血圧が上がります。
そのあと温かいお湯で体が温まると、今度は血圧が下がります。
この急な変化で意識が遠のくと、浴槽でおぼれる事故につながることがあります。
年を重ねると血圧を保つ働きが弱くなりやすく、お風呂から出た直後のふらつきにも注意が必要です。
出典:東京都健康長寿医療センター「ヒートショック」/政府広報オンライン「交通事故死の約3倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」
お隣の多治見市は、1月の最低気温が氷点下
土岐市のお隣、多治見市の1月の最低気温は、平年で−1.9℃です(1991〜2020年の平均)。
暖房のない脱衣所や浴室は、居間よりずっと寒くなりがちです。
出典:気象庁「多治見 平年値」
土岐市は、およそ3人に1人が65歳以上
土岐市の人口に占める65歳以上の割合は、2026年に33.2%、2040年には38.4%になると見込まれています。
お風呂の安全は、多くの家庭に関わる話です。
出典:土岐市「土岐市高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画(概要版)」
家の寒さを数字で見る|国の調査では脱衣所の平均が「12.8℃」
WHOのすすめは「冬の室温18℃以上」
断熱改修を予定している家の、冬の平均室温(国の調査)
青い点線=WHOがすすめる18℃(グラフの右端は20℃)
国の調査で、断熱改修を予定している家の冬の室温を測りました。
その家々の平均は居間16.7℃、寝室12.6℃、脱衣所12.8℃で、どれも18℃に届いていません。
WHO(世界保健機関)は2018年に、冬の室温を18℃以上にするよう強くすすめています。
寒い家では、熱いお湯に入る人が多い傾向
同じ調査では、居間と脱衣所がどちらも18℃未満の家で、42℃以上の熱いお湯に入る人が21.9%いました。
18℃以上の家では13.8%です。
国土交通省は、寒い家では熱めの入浴が「約1.7倍に増加」するとしています。
年を重ねるほど、室温で血圧が変わりやすい
朝の室温が10℃上がったときの、起床時の最高血圧の下がり幅
単位:mmHg(血圧の高さを表す単位)
朝の室温が10℃上がると、起きたときの最高血圧が下がります。下がり幅は、80歳の男性では30歳の男性の2倍以上でした。
また、断熱改修をした家では、改修しなかった家と比べて、起きたときの最高血圧が3.5mmHg下がったという結果も出ています。
出典:国土交通省「住宅の温熱環境と健康の関連(住宅宅地分科会 資料4)」(室温・血圧・熱めの入浴)/国土交通省「省エネ住宅の健康効果」(約1.7倍)/国土交通省「断熱改修等による居住者の健康への影響調査」(3.5mmHg)/WHO「WHO Housing and health guidelines」
脱衣所が
寒すぎる
「うちのお風呂まわりは、どこから直せばいい?」まずは今の困りごとをお聞かせください。冬の間もご相談を受け付けています。
今夜からできること|すぐに始められる5つの習慣
工事の前に、まずは入り方を変える
どれも今夜から始められます。
家族が長くお風呂から出てこないときは、声をかけて様子を見てください。
出典:消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」
住まいでできる工夫|「暖める → 窓 → 手すり」の順で考える
習慣だけでは、家の寒さそのものは変わりません。
ここからは、温度差が生まれにくい家にするための工夫です。
工夫① 脱衣所と浴室を「暖められる」ようにする
浴室暖房乾燥機があれば、入る前にスイッチを入れて浴室を暖めておけます。
雨の日や冬に洗濯物を干せるのも便利な点です。
脱衣所は、暖房器具を安全に置ける広さと、近くに電源があるかを確かめておきましょう。
工夫② 窓から入る冷気を減らす(内窓)
浴室や脱衣所の窓は、冷たい空気が入りやすい場所です。
今ある窓の内側にもう1枚窓をつける「内窓」なら、窓と窓の間の空気が外の冷たさを伝わりにくくします。
窓の断熱は、冬の寒さだけでなく、夏の暑さ対策にも役立ちます。夏の効果は、こちらの記事で紹介しています。
工夫③ 立ち上がる場所に手すりをつける
お風呂から出た直後は、体がふらつきやすくなります。
浴槽の出入り、洗い場、脱衣所など、立ち上がる場所に手すりがあると安心です。
冬はトイレも冷えやすく、立ったり座ったりが多い場所です。
手すりの位置や費用の目安は、こちらで詳しく解説しています。
使える制度|手すりは「工事前に申請」、窓は「契約してから着工」
手すりは介護保険、窓は国の補助金
| 制度 | 内容 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 介護保険の 住宅改修 | 要支援・要介護の認定を受けた方の手すり・段差の解消など。1人あたり通算20万円までの工事費の原則9割(最大18万円)を支給 | 工事の前に申請が必要。まずケアマネジャーに相談し、市の高齢介護課介護保険係へ事前申請 |
| 先進的窓 リノベ2026事業 | 窓の断熱改修が対象。1戸あたり上限100万円(補助額の合計が5万円以上で申請可) | 登録事業者と工事の契約を結んでから着工。予約(任意)は遅くとも11月16日まで、交付申請は工事完了後、遅くとも12月31日まで。予算の上限に達すると、その時点で終了 |
⚠ 順番をまちがえると使えないことがあります
介護保険の住宅改修は、工事前の申請が原則です。
窓リノベ事業は、工事の契約より前に工事を始めると対象外です。申請は登録した事業者が行うため、工事を頼む会社が登録しているかを先に確認してください。
介護保険のお問い合わせ:土岐市 高齢介護課 介護保険係(TEL 0572-54-1314)
出典:土岐市「住宅改修費の支給申請手順(介護保険)」/厚生労働省「介護保険における住宅改修」/環境省「先進的窓リノベ2026事業 事業概要」
よくある質問
Q. 脱衣所は何度くらいを目安にすればいいですか?
A. WHO(世界保健機関)は、冬の室温を18℃以上にするようすすめています。
大切なのは、居間との温度差を小さくすることです。まずは入る前に、脱衣所と浴室を暖めることから始めてみてください。
Q. 手すりの取り付けに、介護保険は使えますか?
A. 要支援・要介護の認定を受けている方は、介護保険の住宅改修の対象になる場合があります。
1人あたり通算20万円までの工事費について、原則9割が支給されます。工事の前に申請が必要なため、まずはケアマネジャーにご相談ください。
Q. 内窓の補助金は、今からでも間に合いますか?
A. 先進的窓リノベ2026事業の交付申請は、工事を終えたあと、遅くとも12月31日までです。予約(任意)は遅くとも11月16日までです(どちらも予算の上限に達した時点で終了)。
申請は登録した事業者が行う制度のため、工事を頼む会社が登録しているかを先にご確認ください。
Q. 土岐市以外でも相談できますか?
A. はい、ご相談ください。
土岐市を中心に、瑞浪市・多治見市など東濃地域の近隣の市、可児市・美濃加茂市・瀬戸市・春日井市・小牧市・名古屋市内外までご相談を受け付けています。
まとめ|冬のお風呂は「温度差を減らす」ことから
この記事のおさらい
●浴槽の事故で亡くなる方の約95%が65歳以上。11月〜4月に多い
●原因のひとつは、居間と脱衣所・浴室の温度差
●今夜から:入る前に暖める/お湯は41度以下・10分まで
●住まいの工夫:暖める → 窓 → 手すりの順に考える
高齢の方では、お風呂の事故で亡くなる方が、1年間で交通事故の約3倍にのぼります。
温度差を小さくすることは、こうした事故を防ぐ助けになります。
まずは今夜、脱衣所を暖めてからお風呂に入ってみてください。
それでも「脱衣所がどうしても寒い」「親が浴槽から立つのがつらそう」と感じたら、住まいの見直しどきです。
「うちの場合は、どこから手をつければいい?」
と思ったら、土岐市の株式会社林組にお気軽にご相談ください。
東濃の冬の寒さに合った工夫を、一緒に考えます。
※本記事の統計・制度の情報は2026年10月時点のものです。最新情報は各窓口にてご確認ください。体調に不安がある方は、かかりつけ医にご相談ください。
会社概要
| 会社名 | 株式会社 林組 |
| 代表 | 林 昭一 |
| 所在地 | 〒509-5115 岐阜県土岐市肥田町肥田815番地 |
| TEL | 0572-56-6950 |
| FAX | 0572-56-6951 |
| 営業時間 | 10:00〜19:00(不定休) |
| 建設業許可 | 岐阜県知事 許可(般-6)第600899号 |
| 宅建業免許 | 岐阜県知事(1)第5329号 |
| 対応エリア | 土岐市・瑞浪市・多治見市を中心に、可児市・美濃加茂市・瀬戸市・春日井市・小牧市・名古屋市内外 |
\ 脱衣所の寒さ・内窓・手すり、まとめてご相談ください /
📞 TEL:0572-56-6950
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