初めての外構・エクステリア工事ガイド|押さえておくべき法律と最大20万円の補助金情報

初めての外構エクステリア工事ガイド|モダンな住宅の外構写真に押さえておくべき法律と最大20万円の補助金情報

「外構工事って何から始めればいいの?」

「費用はどのくらいかかるの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実は外構・エクステリア工事には、知っておくべき法的な基準や、活用できる補助金制度が数多く存在します。特に2018年の大阪北部地震以降、ブロック塀の安全性が注目され、国や自治体も積極的な支援を行っています。

今回は、土岐市を中心に岐阜・愛知エリアで地域に根ざした施工を行う林組が、外構工事の基礎知識から失敗しない業者選びまで、わかりやすく解説します。


外構・エクステリアの基本的な種類と役割

外構工事と一口に言っても、その種類は多岐にわたります。まず、外構スタイルは大きく3つに分類されます。

オープン外構

開放感あふれる、街に開かれた住まい

門扉やフェンスを設けず、開放的な印象を与えるスタイルです。見通しが良く、防犯面でも「侵入者が隠れる場所がない」というメリットがあります。

警察庁の「住まいる防犯110番」でも、死角を作らない外構設計が推奨されています。

クローズド外構

プライバシーを守る、安心の住空間

門扉や塀で敷地を囲むスタイルで、プライバシーを重視する方に人気です。ただし、完全に閉じた空間は侵入者の隠れ場所になるリスクもあるため、防犯カメラやセンサーライトとの組み合わせが重要です。

セミクローズド外構

程よい距離感で、快適な暮らしを実現

両者の良いところを取り入れたバランス型。必要な部分だけを囲い、開放感とプライバシーを両立させます。林組が大切にする『顔の見える経営』でも触れているように、お客様のライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案することが大切です。


知っておくべき法的規制と安全基準

外構工事を検討する際、最も重要なのが法的な規制への理解です。特にブロック塀については、建築基準法で厳格な基準が定められています。

ブロック塀の基準(建築基準法施行令第62条の8)によると、補強コンクリートブロック造の塀は高さ2.2m以下、厚さは高さ2m以下で10cm以上、2m超で15cm以上が必要です。また、高さが1.2mを超える場合は、3.4m以下ごとに控え壁の設置が義務付けられています。

国土交通省では、ブロック塀等の点検のチェックポイントを公開しており、以下の5つの項目で安全性を確認できます:

ブロック塀の点検のチェックポイント|国土交通省による安全確認箇所の図解(高さ・厚さ・控え壁・基礎・根入れ)
  1. 塀の高さは地盤から2.2m以下か
  2. 塀の厚さは適切か
  3. 控え壁はあるか(高さ1.2m超の場合)
  4. 基礎があるか
  5. 塀に傾きやひび割れはないか

これらの基準は、1978年の宮城県沖地震を契機に強化され、さらに2018年の大阪北部地震後に点検の重要性が再認識されました。古いブロック塀をお持ちの方は、まず安全点検から始めることをお勧めします。

-参照 国土交通省「ブロック塀の点検のチェックポイント」


外構工事で実現できるメリット

外構工事で実現するモダンなオープン外構|白い砂利と低木、ステップストーンを組み合わせた洗練されたアプローチデザイン

外構工事は単なる見た目の改善だけでなく、生活の質を大きく向上させる投資です。

防犯性の向上は大きなメリットの一つです。

適切な照明計画、見通しの良いフェンス、防犯砂利の設置などにより、空き巣被害のリスクを大幅に減らせます。実際、警察庁の統計では、侵入者の多くが「5分以内に侵入できない家は諦める」というデータもあります。

バリアフリー化も重要な要素です。
バリアフリーリフォーム完全ガイドでも詳しく解説していますが、玄関アプローチのスロープ設置や手すりの取り付けは、介護保険の住宅改修費支給対象にもなります。将来を見据えた外構計画は、住み慣れた家で長く暮らすための重要な準備です。

資産価値の向上も見逃せません。
整備された外構は、建物の第一印象を大きく左右します。特に相続した実家を売却する際、外構の状態は査定額に直接影響します。相続登記義務化により、今後相続不動産の流通が活発化することが予想される中、外構整備は資産価値向上の有効な手段となります。


活用できる補助金・支援制度

外構工事で活用できる補助金制度のイメージ|補助金を表す色分けされたブロックとコイン、ミニチュア人形で表現

外構工事には、様々な補助金制度が用意されています。特にブロック塀の撤去・改修については、各自治体が積極的な支援を行っています。

ただし、補助金制度は年度ごとに内容が変更されることがあるため、必ず各自治体の最新情報をご確認ください。また、予算に達し次第終了する制度も多いため、早めの申請をお勧めします。

土岐市では、公衆用道路等に面する高さ60cm以上のブロック塀撤去に対し、撤去費用の1/2(上限20万円)の補助が受けられます。

同様に、多治見市では工事費の1/2、可児市では上限10万円の補助制度があります。

名古屋市の木密地域では、補助率3/4、メートル単価9,000円、限度額15万円という手厚い支援が用意されています。

春日井市では、通学路等に面する塀は3分の2(上限15万円)、その他は2分の1(上限10万円)の補助が受けられます。

また、バリアフリー外構については介護保険の活用も可能です。要介護認定を受けている方は、手すりの取り付けやスロープ設置などで最大20万円(自己負担1割で実質18万円の補助)の支援を受けられます。

緑化推進の観点では、生垣設置への補助もあります。

岐阜市では延長1mあたり2,000円(上限3万円)の補助が受けられ、環境に優しい外構づくりを後押ししています。


失敗しない業者選びのポイント

失敗しない外構工事業者選びのポイント|信頼できる現場監督と職人がガッツポーズで協力する様子

外構工事の成功は、信頼できる業者選びから始まります。

国民生活センターには、「高額な前金を支払ったのに工事が進まない」「追加費用を請求された」といったトラブル事例が多数報告されています。

複数業者からの見積もり取得も重要です。価格だけでなく工期や保証内容も比較検討しましょう。極端に安い見積もりには注意が必要です。

林組でも無料でお見積もりを承っていますので、比較検討の一社としてぜひご活用ください。

資格・許可の確認も重要です。500万円以上の工事には建設業許可が必要ですし、ブロック塀の施工には建築施工管理技士などの有資格者の存在が信頼性の証となります。

地元での実績も大切な判断材料です。夏休みの庭リフォームでもご紹介したように、地域の気候や土地の特性を理解している業者は、より適切な提案ができます。林組のように地域に根ざした「顔の見える」業者は、アフターフォローの面でも安心です。

契約書の内容確認は特に慎重に行いましょう。工事内容、使用材料、工期、支払い条件などが明確に記載されているか確認し、不明な点は契約前に必ず質問してください。


予算別の外構プラン例

予算別外構プランのアイデアイメージ|円マークが入った電球のイラストで費用とアイデアを表現
予算帯可能な工事内容特徴
30万円以下・門扉の交換
・フェンスの部分設置
・花壇の造成
既存の外構を活かしながら、
ポイントを絞った改修が中心
50~100万円・カーポートの設置
・アプローチの全面改修
・ブロック塀の撤去と
軽量フェンスへの交換
補助金を活用すれば、
より充実した工事が可能
100〜200万円・外構の大規模リニューアル
・オープン外構から
セミクローズド外構への変更
・駐車場の拡張
・庭全体のデザイン変更
住まいの印象を
大きく変えることができる

【ご注意】
※これらはあくまで目安であり、現地の状況により大きく変動します。正確な費用は、現地調査を経た見積もりで確認することが大切です。

外構・エクステリアの実績はコチラよりご覧いただけます。


まとめ:安心・安全な外構づくりのために

外構・エクステリア工事は、住まいの顔となる重要な要素です。法的な基準を守り、補助金を賢く活用し、信頼できる業者と共に進めることで、理想の外構が実現します。

特に岐阜・愛知エリアは、地震や台風などの自然災害も多い地域です。安全性を最優先に、かつ快適で美しい外構づくりを心がけましょう。ブロック塀の点検、バリアフリー化の検討、防犯対策の強化など、今できることから始めてみてはいかがでしょうか。

林組では、土岐市を中心に多治見市、瑞浪市、可児市、美濃加茂市、そして愛知県の瀬戸市、春日井市、小牧市、名古屋市まで、幅広いエリアで外構工事を承っています。補助金申請のサポートから、お客様のライフスタイルに合わせた最適なプランのご提案まで、「顔の見える経営」でお客様に寄り添います。

外構のことでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

現地調査・お見積もりは無料です。
安心・安全で、そして愛着の持てる外構づくりを、一緒に実現しましょう。

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営業時間 10:00~19:00


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