バリアフリーリフォーム完全ガイド〜将来安心の住まいづくりと補助金活用法

バリアフリーリフォーム完全ガイド - 車椅子と手すり付き住宅のイメージ、将来安心の住まいづくりと補助金活用法

「親の足腰が弱くなってきて、実家の段差が心配…」

「自分たちも50代に入り、将来のことを考えると今のうちに対策しておきたい」

岐阜・愛知エリアで建築・不動産業を展開する林組にも、このようなご相談が年々増えています。

2024年10月時点で日本の高齢化率は29.3%に達し、3人に1人が65歳以上という時代。岐阜県や愛知県でも同様の傾向が見られ、住まいのバリアフリー化は待ったなしの課題となっています。

実は、高齢者の転倒・転落による死亡者数は年間10,809人(2022年)にも上り、これは交通事故死の5倍以上。そして、その約6割が自宅内で発生しているのです。しかし、適切なバリアフリーリフォームを行うことで、これらのリスクは大幅に軽減できます。

-参照 政府広報オンライン「たった一度の転倒で寝たきりになることも。転倒事故の起こりやすい箇所は?」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202106/2.html

本記事では、土岐市から名古屋エリアまで幅広く対応する林組が、バリアフリーリフォームの基礎知識から具体的な改修方法、そして気になる補助金活用法まで、将来の安心につながる住まいづくりを詳しく解説します。

今すぐ始めたいバリアフリーリフォームの基本

手すりの設置で安全性を大幅アップ

階段のコーナー部分に設置された連続手すり - 安全な移動をサポートするバリアフリー設計

手すりは最も手軽で効果的なバリアフリー対策です。設置場所によって費用は異なりますが、廊下や階段なら1本あたり1.5万円〜3万円程度、浴室やトイレでは2万円〜5万円程度が相場です。

設置の際は、手すりの中心が床から750mm〜800mm程度の高さになるよう調整します。これは利用者の大腿骨大転子(太ももの付け根の骨)の高さを基準にした、最も使いやすい高さです。特に重要なのは、階段の両側、トイレのL字型手すり(便器の横と前方)、浴室の出入り口と浴槽周りです。

手すりの設置

項目費用目安
廊下や階段1.5万円〜3万円程度
浴室やトイレ2万円〜5万円程度

段差解消で転倒リスクを軽減

わずか2cmの段差でも、高齢者にとっては大きな転倒リスクとなります。小規模な段差解消なら2万円〜5万円程度で対応可能ですが、玄関の大きな段差となると5万円〜15万円程度かかります。

特に注意したいのは、玄関、浴室入口、和室と廊下の境目など。これらの場所は、スロープの設置や床面の調整により段差を解消します。勾配は1/12以下(1m進んで8.3cm以下の高低差)が理想的で、車椅子でも楽に通行できます。

段差解消

項目費用目安
小規模段差解消2万円〜5万円程度
玄関等の大きな段差5万円〜15万円程度

浴室・トイレの全面改修で快適性向上

浴室とトイレは、転倒事故が最も起きやすい場所です。浴室の場合、手すり設置だけなら2万円〜5万円程度ですが、滑り防止床材への変更を含めると10万円〜20万円、ユニットバス全体をバリアフリー仕様に交換すると80万円〜150万円程度かかります。

トイレでは、和式から洋式への変更が15万円〜50万円、開き戸から引き戸への変更が5万円〜20万円程度です。狭い空間での動作が楽になり、車椅子での利用も可能になります。

浴室・トイレの全面改修

項目費用目安
手すり設置のみ2万円〜5万円程度
手すり設置+滑り防止床材への変更10万円〜20万円
ユニットバス全体をバリアフリー仕様に80万円〜150万円程度
トイレを和式から洋式へ15万円〜50万円程度
開き戸から引き戸への変更5万円〜20万円程度

知らないと損する!介護保険と補助金の活用法

ℹ️ 介護保険の住宅改修費制度を最大限活用

要支援・要介護認定を受けている方は、介護保険の住宅改修費制度が利用できます。この制度では、対象工事に対して最大20万円まで支給され、自己負担は所得に応じて1割〜3割(つまり最大18万円の支給)となります。

対象となる工事は、手すりの設置、段差の解消、滑り防止の床材変更、引き戸への交換、洋式便器への取り替えなど。申請は必ず工事前に行う必要があり、ケアマネジャーや地域包括支援センターへの事前相談が必要です。

さらに、要介護度が3段階以上上がった場合や転居した場合は、再度20万円まで利用可能という「3段階リセット」制度もあります。例えば、要支援2から要介護3になった場合などが該当します。

-参照 国土交通省「住宅リフォームの支援制度」
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr4_000087.html

ℹ️ 自治体独自の補助制度もチェック

介護保険の住宅改修費20万円とは別に、一部の自治体では独自の上乗せ助成を実施しています。ただし、実施状況は自治体によって大きく異なり、制度の見直しも頻繁に行われているため、最新情報の確認が重要です。

例えば、愛知県知多市では、介護保険の20万円で不足する分について、10万円を上限に市が上乗せ助成する制度を継続しています(知多市公式サイト)。一方、岡崎市では同様の制度を実施していましたが、2024年度をもって廃止されました。(岡崎市公式サイト)

また、高齢者向けとは別に、障害者手帳をお持ちの方向けの制度もあります。名古屋市では、身体障害者手帳(肢体不自由1~3級、視覚障害1~3級など)、愛護手帳、精神障害者保健福祉手帳などをお持ちの方を対象に、最大80万円の住宅改造補助金制度を実施しています(名古屋市公式サイト

林組が対応する岐阜県東濃地域(土岐市、瑞浪市、多治見市など)や愛知県の瀬戸市、春日井市などでは、現時点で介護保険を超える独自の上乗せ制度は確認されていませんが、制度は随時見直されることがあります。お住まいの市町村の介護保険課や福祉課に直接お問い合わせいただくことをおすすめします。

✅️ 2025年6月施行の新基準にも注目

2025年6月1日には、バリアフリー法の改正が施行され、トイレや駐車場などの基準が強化されます。これに伴い、今後は補助制度の拡充も期待されています。最新情報は常にチェックしておきましょう。

-参照 国土交通省「バリアフリー法」
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutakukentiku_house_fr_000049.html


効果的な改修の優先順位と進め方

限られた予算で最大の効果を得るには、優先順位を明確にすることが大切です。一般的に推奨される改修の進め方をご紹介します。

第1段階

緊急性・効果が高い
階段の手すりを使って安全に昇る高齢女性のイラスト - バリアフリーリフォームの重要性

緊急性・効果が高い改修として、まずは手すりの設置がおすすめです。

廊下、階段、トイレ、浴室の主要動線に設置するだけで、転倒リスクは大幅に軽減されます。同時に、玄関や浴室入口など主要な段差の解消、浴室床の滑り止め対策も行います。これらは比較的低予算で、すぐに効果を実感できる改修です。

第2段階

計画的実施
洋式トイレのアイコン - バリアフリーリフォームで快適性を向上

次の段階では、日常生活の快適性を高める改修を計画的に進めます。開き戸から引き戸への交換、和式トイレの洋式化、照明の改善などがこれにあたります。これらは日常生活の快適性を大きく向上させ、将来的な介護負担の軽減にもつながります。

第3段階

包括的改修
将来の住まいを考える高齢夫婦のイラスト - 包括的なバリアフリーリフォームの計画

最終的には、住まい全体を見直す包括的な改修も視野に入れましょう。廊下や出入口の拡幅、浴室全体の改修、住宅全体の段差解消などの大規模工事です。予算は大きくなりますが、長期的に見れば住み慣れた家で最後まで暮らせる環境が整います。


林組だからできる、顔の見える安心サポート

バリアフリーリフォームは、単に設備を新しくするだけではありません。そこに暮らす方の身体状況、生活習慣、将来の変化を見据えた提案が必要です。土岐市の林組では、地域に根ざした「顔の見える経営」を大切にし、一人ひとりのお客様に寄り添った提案を心がけています。

初回相談では、現在のお住まいの状況確認はもちろん、ご家族の健康状態や将来の生活設計まで丁寧にヒアリングします。その上で、優先順位を明確にした改修プランと、活用できる補助金を含めた資金計画をご提案。工事中も、お客様の生活への影響を最小限に抑える工程管理を行います。

また、リフォーム後のアフターフォローも万全です。手すりの位置調整や追加工事のご相談など、長くお付き合いできる地元企業だからこその安心感があります。

親御さんの安全を守りたい40代の方も、自分たちの将来に備えたい50代・60代の方も、まずは無料相談から始めてみませんか。補助金の申請サポートから工事完了まで、林組が責任を持ってお手伝いいたします。

バリアフリーリフォームは、転倒事故を防ぐだけでなく、住み慣れた我が家で長く快適に暮らすための「未来への投資」です。高齢化が進む今だからこそ、早めの対策で安心できる住まいづくりを実現しましょう。


まずは無料相談から始めませんか?

土岐市の林組では、バリアフリーリフォームの無料相談を随時受け付けています。

「まだ具体的には決まっていないけど…」

という段階でも大丈夫。

お気軽にご相談ください。

またバリアフリーリフォームだけでなく、キッチンやお風呂のリフォーム、外壁塗装、さらには住まい全体のリノベーションまで、林組は幅広いリフォーム工事に対応しています。補助金を活用した賢いリフォームプランもご提案可能です。

\ バリアフリーリフォームについて、お気軽にご相談ください /

TEL:0572-56-6950

営業時間 10:00~19:00


これから施工事例や地域の情報、住まいづくりのコツなどを発信予定です。
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