【空き家の冬対策】年末帰省前にチェック!実家を守る11月のメンテナンス

空き家の冬対策、年末帰省前にチェックすべき実家を守る11月のメンテナンス、放置された和室を背景にしたアイキャッチ

「年末年始は実家に帰れないけど、空き家のまま冬を越して大丈夫かな…」

「水道管が凍結したら、修理費用はいくらかかるんだろう…」

11月に入り、土岐市や多治見市でも朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
気象庁のデータによると、東濃地域の1月の最低気温は平均-1.9℃。氷点下の日が続く真冬を前に、今こそ空き家の冬支度を始める最適なタイミングです。

実は、水道管の凍結破損による被害は最大1,000万円に達することも。凍結による被害だけでなく、空き家は年末年始の防犯面でもリスクを抱えています。岐阜県の空き巣被害は全国でも上位というデータもあり、長期不在となる冬季は特に注意が必要です。

でも大丈夫。適切な対策を11月中に行えば、これらのリスクを大幅に減らすことができるんです。

東濃地域の冬、空き家に潜む3つのリスク

1. 水道管凍結による破損リスク

保温材で覆われた水道管が外壁から出ている様子、雪が積もった地面と凍結対策の重要性を示す冬の配管

東濃地域では12月から2月にかけて最低気温が氷点下になる日が頻繁にあります。特に1月は平均最低気温が-1.9℃と、水道管凍結の危険性が極めて高い時期です。

東濃地域は盆地特有の気候で、名古屋市より2〜3℃低く、放射冷却による急激な冷え込みが特徴。朝方の冷え込みで水道管が凍結し、日中の気温上昇で膨張・破裂するケースが多発しています。

修繕費用の実態:

  • 軽度な水漏れ補修:3万〜6万円
  • 配管交換(屋内):15万〜45万円
  • 地中工事を伴う場合:50万〜200万円
  • 最悪のケース:床下・壁内への浸水で最大1,000万円

2. 年末年始の防犯リスク

窓から侵入しようとする不審者、空き家への侵入窃盗の危険性を示す防犯対策の重要性

警察庁の統計によると、岐阜県の空き巣被害は全国でも上位
さらに12月は犯罪件数が6月比で40%も増加するというデータもあります。年末年始の長期不在は、空き巣にとって格好のターゲットになってしまうのです。

3. 放置による「特定空家」指定リスク

管理されていない空き家の外観、雑草が生い茂り老朽化が進む住宅で特定空家指定のリスクを示す

【相続した実家の庭】でもお伝えしましたが、2024年4月から相続登記が義務化されました。過去に相続した不動産は2027年3月31日までに登記が必要です。

【相続した実家の庭】雑草だらけの庭を売却しやすい物件に変える外構リフォーム術
【相続した実家の庭】雑草だらけの庭を売却しやすい物件に変える外構リフォーム術
相続した実家の雑草だらけの庭を売却しやすい物件に変える外構リフォーム術。防草シート+砂利敷きなら30㎡で8〜10万円。岐阜県の売却期間は平均7.4ヶ月の長期戦。...


さらに管理不全で「特定空家」に指定されると、固定資産税が最大6倍に跳ね上がります。

林組の相続・空き家不動産売却サポートでは、登記期限までの残り日数をカウントダウンで表示しています。

期限が迫る中、複雑な手続きを一貫してサポートします。
お気軽にご相談ください。

今すぐチェック!11月の必須メンテナンス5項目

1. 水道管の凍結防止対策

水道管の水抜き作業をする作業員の手元、パイプカッターで配管を切断し凍結防止対策を行う様子

水抜き作業(最重要):

  1. 止水栓を閉める
  2. 蛇口を開けて水を抜く
  3. 給湯器の水抜きも忘れずに
  4. トイレのタンク内の水も抜く

保温対策:

  • 露出配管に保温材を巻く(ホームセンターで500円〜)
  • 蛇口に古タオルを巻いてビニール袋で覆う
  • 床下換気口を冬季は閉める

2. 雨樋と屋根の点検

落ち葉で詰まった雨樋の様子、茶色い枯れ葉が溜まり水の流れを妨げている状態で清掃の必要性を示す

10月の落ち葉対策記事でも詳しく解説しましたが、雨樋の詰まりは外壁劣化や基礎への浸水の原因になります。

【秋の庭リフォーム】紅葉を楽しむ庭づくりと落ち葉対策を両立させる外構プラン
【秋の庭リフォーム】紅葉を楽しむ庭づくりと落ち葉対策を両立させる外構プラン
秋の庭リフォームで紅葉と落ち葉対策を両立!アオダモ・ヤマボウシなど落ち葉が少ない樹木の選び方、防草シート+砂利やタイルテラスで掃除を楽にする外構デザイン、雨樋清...

11月中にやるべきこと:

  • 落ち葉の除去(年2回の清掃推奨)
  • 雨樋の破損箇所の確認
  • 屋根瓦のずれ・破損チェック
  • 落ち葉除けネットの設置検討(500〜1,500円/m)

3. 庭木の剪定と雑草対策

東濃地域でよく見られる庭木の11月剪定:

  • 落葉樹(ハナミズキ、ヤマボウシ、カエデ類):11月〜2月が最適期
  • 常緑樹(シラカシ、ソヨゴ):11月も剪定可能

放置すると隣地への越境や、強風での倒木リスクも。相続した実家の雑草対策でご紹介した防草シート+砂利敷きなら、年間の管理負担を大幅に削減できます。

4. 防犯対策の強化

統計データによると、防犯カメラの設置で半径50m以内の犯罪を約20%抑制できます。

効果的な防犯対策:

  • センサーライトの設置(3,000円〜)
  • 防犯砂利の敷設(3,000〜10,000円/60kg)
  • タイマー式照明で在宅を演出
  • 郵便受けの整理(溜まった郵便物は不在の証)

LED照明なら、月額電気代わずか1.5円で防犯効果を発揮します。

自治体の支援制度を活用しよう

土岐市の支援制度

  • 空き家リフォーム補助金:5万〜100万円(工事費の1/2以内)
  • 危険空家等除却支援事業補助金:最大50万円

瑞浪市の支援制度

  • 空き家等改修補助金:最大100万円
  • 不良空家除却事業補助金:最大50万円

多治見市の支援制度

  • 空き家再生補助金:基本75万円+子の数×25万円加算
  • 老朽空き家除却工事補助金:最大20万円

※補助金情報は変更される可能性があります。最新情報は各自治体にご確認ください。

⚠️ 予防メンテナンスで守る資産価値

空き家の年間維持費は35万〜50万円

しかし、適切な管理を怠ると:

  • 3年放置で修繕費 50万〜150万円
  • 5年放置で 100万〜300万円
  • 10年放置で 500万〜2,000万円

予防的な点検・清掃(年2回)なら年間6万〜17万円で済みます。
事後修繕と比較すると、その差は歴然です。

まとめ:今すぐ始める3つのアクション


年末年始を安心して迎えるために、11月中に以下の3つを実行しましょう。

1. 水道管の凍結防止 最優先事項です。水抜き作業と保温対策で、最大1,000万円の被害を防げます。

2. 雨樋清掃と庭木剪定 落ち葉による詰まりと、雪の重みによる倒木を防ぎます。

3. 防犯対策の実施 センサーライトと防犯砂利で、年末年始の空き巣リスクを大幅に軽減。

東濃地域の冬は厳しい寒さが待っています。でも、11月のうちに対策を済ませれば、大切な実家を守ることができます。


「空き家の管理が大変」

「将来的には売却も検討している」

という方は、林組の相続・空き家不動産売却サポートをご活用ください。
東濃・名古屋近郊の不動産に精通した専門家が、司法書士紹介から解体・売却まで、複雑な手続きを一貫してサポートします。

土岐市から名古屋市まで、地域の特性を知り尽くした林組が、お客様の大切な資産をお守りします。
冬本番を前に、お気軽にご相談ください。

\空家ついて、お気軽にご相談ください /

TEL:0572-56-6950

営業時間 10:00~19:00


施工事例や地域の情報、住まいづくりのコツなどを発信しています。
皆様の「いいね!」や「フォロー」が私たちの励みになります